住まいのお手入れ方法について

玄関建具・窓まわり

1. 玄関建具

日常のお手入れ
  • ちょっとした不具合も、長期間放っておくと徐々に大きな傷みになるので、日頃から点検を心がけましょう。
  • キズや塗装のはがれをそのまま放置すると、本体の劣化を早めてしまうので、早目に対処しましょう。
  • 表面塗装には優れた耐久性、耐候性を持つ塗料を用いていますが、シンナー類やベンジンなどを使用すると、塗膜がはがれるおそれがあります。
  • ドアに重いものを下げるとその重みでドアがきしみ、蝶番を壊したり、ドアクローザーを傷める原因になるので避けましょう。
  • レールに砂や小石がたまると戸の開閉に支障をきたすので、日頃からサッシブラシなどで取り除きます。
  • 2~3年を目安にゆがみやすき間がないかを点検し、随時建付調整を行います。
【木製ドア・引き戸】
  • 柔らかい布で乾拭きしましょう。汚れのひどい時には住居用洗剤をぬるま湯で薄めたもので拭きます。
  • 泥などがついた場合は、水かお湯で拭き取り、その後十分に乾拭きをし、湿気を残さないようにしましょう。
  • 月に一回の割合で専用ワックスを塗りましょう。
【アルミ製ドア・引き戸】
  • 週1回の割合いで柔らかい布で水拭きし、半年に1回は居住用洗剤を薄めたもので拭きましょう。洗剤と水気はよく拭き取ります。最後に乾拭きをします。
    ※寒冷地では冬季間の水拭きが結露や霜などの原因になることもあるので、控えましょう。
    ※たわしやスチールウール、クレンザーなどは表面を傷つけてしまうため使わないでください。
【銅製ドア・引き戸】
  • 流水をかけながら柔らかい布で汚れを洗い流します。汚れがひどいときには住居用中性洗剤を薄めたもので拭きます。その後、柔らかい布でていねいに水拭き仕上げをして、洗剤と水気を拭き取ります。最後に乾拭きをします。
    ※寒冷地では冬季間の水拭きが結露や霜などの原因になることもあるので、控えましょう。
    ※たわしやスチールウール、クレンザーなどは表面を傷つけてしまうため使わないでください。
【ドアノブ・蝶番・ドアクローザー】
  • ドアノブは、手あかで汚れているので念入りに拭きましょう。
  • ドアノブのくもりが気になるときは、歯磨きや金属磨きを使用します。
  • 蝶番はドアの重荷がかかるため、定期的に固定ネジを締め、回転部分にシリコンスプレーを吹きつけましょう。
  • ドアクローザーは、年に2回、速度調節弁を調整しておきます。
    ※ドアクローザー内の油の軟度の違いから、夏と冬ではドアの開閉速度が違っています。

補修の目安
ドアクローザー 10~15年で取替を検討。
木製建具 15~20年で取替を検討。
アルミ製・銅製建具 20~30年で取替を検討。
ご注意

ドアクローザーの調整をする場合、よく取扱い説明書を読んでから行ってください。方法を誤るとドアにはさまれたりして危険ですから注意してください。

調整方法
ドアの閉まりスピードの不調 ドアの上部についているドアクローザーの速度調整弁をドライバーで回しスピードを計り調整します(右に回すと遅くなり左に回すと速くなります)。左へ回しすぎると、内部の油が漏出するおそれがありますので注意してください。
引き戸の開閉が重い 引き戸の下部にある戸車調整ネジを回して調節します。ドライバーで左に回すと戸車は下がり、右に回すと上がります。
ドアの開閉がスムーズにいかない 蝶番のネジをドライバーでゆるめて、蝶番を左右にスライドさせて調節します。丁番の油不足が原因の場合は、ドアを開け、丁番を支える芯棒部分に油をさします。
ドアの鍵がかかりにくい 枠に付いているストライク(受け金具)のネジをドライバーでゆるめて、ストライクを左右にスライドさせて調節します。
※ストライクを枠から外さないように注意してください。

ドアクローザーの調整
ドアクローザーの調整

2. アルミサッシ・樹脂サッシ

日常のお手入れ
  • 汚れやホコリを放っておくとキズや劣化の原因になるので、定期的にお掃除しましょう。
【アルミサッシ】
  • ホコリは、そのままにしておくとサビの原因になるので、乾いたら柔らかい布でこまめに拭きましょう。
  • ひどい汚れは、住居用洗剤で拭き、さらに水拭きをして乾いた布で拭き取りましょう。
    ※キズがつきやすいので、はたきがけなどでホコリをよく取ってから拭くようにしてください。
    ※アルカリ性や酸性、塩素系の洗剤の使用は、サッシの変色の原因となるので避けてください。

  • 住居用洗剤などを使用したら、ツヤ出しと汚れ防止に、カーワックスか家具用ワックスを塗って仕上げておきましょう。
    ※ツヤ消し仕様のサッシの場合は、ワックスを塗らないでください。色ムラができる恐れがあります。

  • 海岸地方や湿気の多い地方のサッシは傷みが早いので、こまめに掃除をしましょう。
【樹脂サッシ】
  • お手入れはキズをさけるため、布やスポンジのような柔らかいものを使い、金属ブラシや金ベラは使用しないようにしてください。
  • 中性洗剤で定期的に行います。
  • ひどい汚れは、中性洗剤、アルカリ性洗剤をうすめた液で拭き、さらに水拭きをして乾いた布で拭き取ります。
    ※キズがつきやすいので、はたきがけなどでホコリをよく取ってから拭くようにしてください。
    ※ベンジンやガソリン、エーテル、シンナー、アセトンなどの有機溶剤は使わないでください。

  • 熱に弱いので、アイロンやストーブをそばに近づけないでください。
  • 油性ペンなどは落ちなくなるので、付けないように注意しましょう。
  • 塩素系薬品(次亜塩素酸ナトリウムを含む漂白剤・カビ取り剤等)が、サッシに付着したまま放置された場合、表面が変化することがあります。付着した場合はすぐに洗い落としてください。
【窓枠】
  • サッシのレール部分にゴミなどがたまると開閉に支障をきたすので、サッシブラシなどを使い、定期的に溝の掃除をします。

ご注意

窓枠と外壁の接する部分にはシーリング材が充填されています。傷つけないよう注意しましょう。シーリング材が劣化すると、割れたりはがれたりし、雨漏りの原因になります。

補修の目安
戸車 10~20年で交換を検討。
サッシ 20~30年で取替を検討。

補修方法
開閉が重い 戸車に油をさすか、シリコンスプレーなどを吹つけましょう。戸が重くなり、開閉時に音がするようになったら戸車交換の時期です。
戸車の調整 ドライバーで戸車の高さを調整します。サッシ戸の側面下にあるプッシュボタンをはずし、調整ネジを回して調整します。サッシを上げたいときは時計回り、下げたいときは反時計回りに回します。
アクセント錠がかからない クレセント錠本体とクレセント錠受けの調整ネジで調整しましょう。少しゆるめてスライドさせます。クレセント錠本体は上下に、受けの部分は左右に動きます。かかりやすい位置に合わせ、ネジをしっかり締めます。
サッシのレール部分からのすきま風 気密ピースの調整をします。ドライバーで調整ネジをゆるめ、気密ピースを下げます。枠とのすき間をなくした後、調整ネジを締めます。
※気密ピースは室内側、室外側サッシ戸の両方を下げてください。
サッシ

3. 雨戸・網戸

日常のお手入れ
【雨戸】
  • 敷居にゴミがたまると開閉しにくくなるので、ときどき掃除をしましょう。
  • 積もった汚れがサビや腐食の原因になるので、半年に1度は念入りにお手入れをしましょう。
  • 木製・金属製(スチール製・アルミ製)いずれも、ときどき外して水を流しながらブラシで洗ってください。洗った後は乾いたタオルでよく拭いてから陰干ししましょう。水気が乾いたら、全体にカーワックスを塗っておくとホコリや湿気がつきにくくなり、サビの予防にもなります。
  • 汚れのひどいときは、住居用洗剤を直接スプレーして、ナイロンパットなどでこすります。その後は水洗いし、乾拭きしましょう。
【網戸】
  • ふだんは、はたき掛けしてゴミやホコリを落としましょう。目詰まりするとじゅうぶんな通気が得られなくなります。
  • 掃除機を使ってホコリを取るときには、新聞紙を使います。網の裏に新聞紙をあて、掃除機をかけます。ホコリがよく取れ、網のたるみも防ぎます。はじめに内側、次に外側の順でかけましょう。
  • 網戸を外すときは、はずれ止めをゆるめて下げます。操作つまみをドライバーなどで引きだし、網戸を持ち上げ外します。
  • 汚れがひどいときは、住居用洗剤を溶かした液を使って、ブラシやスポンジで網戸を両側からたたくようにして洗います。その後は水洗いし、陰干ししましょう。洗剤分をしっかり流しきるのが肝心です。
    ※網戸を洗うときは、立てかけて行うと、網が押されてゆるんだり破れたりするので、網の張ってある側を下にして寝かせて洗ってください。網は一度たるんでしまうと元に戻らないので注意しましょう。

  • 網はポリプロピレン製で火や熱、薬品類に弱く、溶けてしまうことがあります。特にタバコの火には気をつけましょう。

調整方法
網戸の開閉がスムーズにいかない 戸車の調整をします。網戸下端の両側にある調整ビスをプラスドライバーでゆるめ、網戸を上下させれば高さが調整できます。
網戸がはずれる 框上部のはずれ止めにあるネジを調整してください。
調整方法
補修方法
網戸の穴 穴の開いた部分だけカットします。同系の網を購入し、カットした穴より一回り大きなサイズにカットします。穴の開いた部分にかぶせボンドで接着してください。小さな穴ならマニキュアを何度か塗れば補修できます。
網戸のたるみ たるみがある場合、軽くドライヤーを当てるとハリが出ます。網戸から20~30cm位離し、熱風を当てたり止めたりを繰り返します。それでもなおらない場合は網全体を張替えます。

網戸の張替え
調整方法

4. シャッター

日常のお手入れ
【雨戸】
  • シャッターの開閉は、必ず中央部を持ってゆっくりと行いましょう。シャッターの障害物の有無を必ず確認してから閉めてください
  • ガイドレールなどにホコリやゴミが固まっていると、スムーズに動きません。ほうきやレールブラシなどでこまめに取り除きましょう。
  • スラッターは水洗いでホコリを取ります。ホコリに含まれる塩分でもらいサビが生じます。数ヶ月に一度は洗いましょう。
  • 落ちにくい汚れは住居用洗剤で水拭きし、乾いた布で水分を拭き取ります。
  • 長期間開けたままや閉めたままにしておくと、開閉しにくくなる場合があります。月に1、2度は開け閉めしましょう。

ご注意

シャッターボックスは変形しやすいので、はしごを掛けたり、上に乗ったりしないようにしましょう。電動シャッターの場合、故障の原因になるので、シャッターボックスに直接水をかけて洗浄するのは避けましょう。

補修方法
シャッター開閉時の重さ ガイドレールとシャッターの間にシリコンスプレーを吹きつけます。
シャッターの異常音 異常音はシャッターの変形につながり、動かなくなります。お早めに“リフォーム倶楽部オネスト”までご相談ください。